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2005年06月05日

サケだサケもってこーい!

今日はエビの人を探しに、北欧遠征です。
目的地は、最近きな臭さが漂っている、リガ。


寒くなんかないっ

なにもそんなところまで行かなくても、
エビとか使った料理なら、
イタリアあたりでもいいんじゃないかって気もしますが。

でもまぁ、なんか知らないけど北欧に行っちゃったのよね…。

そんなわけで、ストックホルムに寄った後、
ビクビクしながらリガに到着。
幸いにも、今日は赤ネームな方はいらっしゃいませんでした。

港におりたって、くるっとあたりを見回してみると―― いました。
桟橋の先にぽつんと立っている人が。


リスボンの花婿(その2)

…どうもこのカップルは、海を眺めるのが好きなようです。
まぁ、共通点が多いってことは、いいことよね。
リスボンに残してきた彼女のことでも想っているのかな。

さて、感傷に浸ってるとこ悪いんだけど、ちょっといいかしら?


エビにこだわる

料理かよっ ( ̄ .  ̄)ノ"

って、こんな遠くまできて、まだ思いついていなかったのね…。
この地方の名物ねぇ。
まぁ、わたしも料理人のはしくれだしさ、
美味しい物を探し回ってはいるけど。
エビを使った物というと…
エビとカキとバターを使った『魚介のグリル』かしら。

ううん、違うわね。
それだったら、こんなところまで来る必要もない。
あ、そういえば、たしかこのリガでレシピが手にはいるような…。

そう、これよこれ。
『北欧の豪華料理』
このなかにエビを使った料理が…
あった。

ら、ランク10… (TεT;)
あのぉ… 普通に無理なんですけど…。
それにこの、材料にある"ハーブビネガー"って何よ。
見たこともないわ…。

しょうがない。
どっかで出来合いのものを買ってくるしかないわね…。


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


エビの人はひとまず置いておいて、
今度は鮭を求めて旅立った人を探しに行きましょう。

鮭と言えば、やっぱ新巻鮭。
こう、かりかりして塩辛いのが美味しいのよね、うん。

じゃなくって、ノルウェーサーモン。
ベルゲンか、エディンバラが怪しいと想うんだけど、どう?


鮭漁は順調?

ほら、やっぱりエディンバラだった。
このあたりは、鮭が釣れるからねー。
で、宮廷で出す鮭料理200食っていうのは、もうできたの?


怪我?

は、半分ですか…。
あと残りの半分を、わたしにやれと。
いや、このフェルナンドさんにはそんなつもりはないんだろうけど、
なんというか、こうね、神様がそうしろって言ってるような気がするのよ。

鮭料理といえば『鮭のムニエル』よね。
材料は、鮭と小麦粉とバターか…。
相棒の分も作るとして、それぞれ100は必要ってことね。

鮭100尾か… とほほ…


鮭漁

小麦とバターとレシピの調達を相棒に任せて、
わたしはネイト嬢に教えて貰ったポイントで鮭漁。

うん。
ネイト嬢に教えてもらったポイントは、鮭がよく釣れるわね。
こういうのを入れ食いとか爆釣とかいうんでしょうね。

でも…。

めちゃめちゃ退屈だっ o(;△;)o
なにしろひとり分の50尾を釣るのに、一月はかかるのよ…。
リアル1時間は海の上でぷっかぷっかしてたわ…。


やーめーてー

そりゃ船員連中だって、欲求不満にもなるわよ。
相棒は相棒で、バター100樽仕入れるのに苦労してるみたいだし、
こりゃひとりでやってたら、とっくに投げ出してるわね。

今回のお祭り、ちょっと難易度が高すぎませんこと?

などと愚痴を言ってるうちになんとか鮭100尾を釣り上げたら、
他の材料を仕入れ終わった相棒が待つエディンバラに帰還。

"鮭のムニエル"をふたり分、計200食を調理しました。
…これで違ってたら、間違いなく寝込むわ。


じゃんじゃん焼くわよ

当たりでした

いいえ、自分のためよっ。
と言いたくなるのをぐっとこらえて、鮭のムニエルを贈呈。
ふぅ ヽ(  ̄д ̄;)ノ
なんとか一仕事終えられたわね…。

さぁて、次はどうしましょうかねぇ…。
ん? なに相棒。
こっ、これはっ
『エビのハーブマリネ』じゃないっ。
なに、ロンドンに売ってたの?
これはラッキーだったわね。

よし、これが手に入ったのなら、
リガに行くっきゃないわ!


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


意気揚々とバルト海にこぎ出したのはいいんだけど、
なんか、こういうのに奇襲を仕掛けられたのよね。


ドイツです。黒いです。

この距離だとよく見えないけど…。
あの帆にある紋章は、確かに"双頭の鷲"…。
双頭の鷲を紋章に掲げるのは、他でもないハプスブルグ家。
つまり奴らは、ハプスブルグの傭兵ってことね。
うーん、沈めてやりたい…。
沈めてやりたいけど、残念ながら今のわたしたちでは歯が立たないわ。
悔しいけど、ここは逃げの一手。


うーん
1日のうちに、2度もリガに来ることになるとは思わなかったわ。
いや、日数だけならかなり経ってはいるんだけど…。

さて、さっきの人にエビ料理を見せてあげないとね。


こっこれはっ

ぱくっ

ナ:美味しい!
ナ:まったりとしていて、それでいて少しもしつこくないわ。
相:ここバルト海で捕れるエビは、そんじょそこらで捕れるエビとは訳が違うのさ。
ナ:ほんとね。こんなに濃厚で身の締まったエビは、食べたことがないわ。
相:これより美味いエビがあるっていうんなら、見せて欲しいもんだね。


美味さ爆発

それでは、至高側のメニューを。

ナ:え、エビのハーブマリネ!?
ナ:相棒さんとまったく同じメニューを…。
相:これはどういうことだっ!
婿:フン。わしが本物のエビというものを、喰わせてやろう。
相:なんだとっ!

えーっと…

ごめんなさいっ。

オチはありませんっ。

…反省します。


反省中

投稿者 ナナリー・ナナスタシア : 2005年06月05日 21:19

コメント

こりゃぁーー ヤマ○カーーーっ!!(挨拶

いつの間に俺は新聞記者になったんだろう???
副部長のトミー氏(仮名)にいつも怒鳴られているような気がします

さて、イベントなーんとなく形見えてきたね
これで、片付いたのは3組 残りは調達系2と・・・ 行方不明1か…
行方不明がちょっと困るけどまあそこはそれ
しらみつぶしに行くしかないかな?

投稿者 相棒 : 2005年06月06日 11:56