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2005年08月15日

故郷ロンドンへの凱旋帰国…なのか?

長い長いインド遠征を終え、
わたしたちはやっとブリテン島に帰ってきた――

って言えば聞こえはいいけどね…。
ロンドンで筆をとる機会がなかなかなくってさ~、
4日も前にロンドンには帰ってこれたんだけど、
その日誌を今日になってようやく書くことができるのよ。

はぁ~ (´Д`)

さ、冒頭で軽く愚痴ったところで、
本日もはりきってまいりましょ~。


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


さて、インドからはるばる持ち帰ってきた胡椒なんですが~、
一粒も損なうことなく、
無事に持って帰ってくることができましたっ! ヽ(´▽`)/
相棒のは少し燃えちゃってたけどね。
いや~、これほど釣りを憶えておいてよかったと思ったのは、
イワシ祭の時以来だわ。

さて、肝心なのはその落としどころ。
いろいろと探し回る覚悟はしてたんだけれど、
ロンドンに帰る前に立ち寄ったダブリンで、
運良く相場が100%だったの。
で、まぁ100%だし、ふっかけに失敗したら
別のところを探しに行こうかな~とか思って、
ダメもとで交易所のおじさんに交渉してみたのね。
そしたらなんと、ふっかけ3連続成功っ。

こ、これは… 売るべき…よね?


これが胡椒パワー

おぉぉぉっ
す… すごい…
100万以上の利益を出したなんて、
わたしの生涯で初めてのことじゃないかしら…。
オニカマスさん、イワシくん、
あなたたちの犠牲は無駄にならなかったわ。

これが胡椒貿易の魅力かぁ~。
こりゃ、みんなが血眼になるわけよね。
まぁ、現実はどっちかっていうと
ダイヤに血眼になってるみたいだけど。
一回往復しただけ(だけって言うのもアレだけど)で、
100万以上の利益が出るなんて、
うーん、やめられないわ、これは。


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


そんな大航海時代の真髄に触れて、
意気揚々とロンドンに帰ってきたわたし。
船をつけて港に降り立つと、
さっそく交易所の役人さんに呼び止められちゃった。

ふふん♪
こんな大商人が帰ってきたんだもの。
声をかけずにいられないっていう気持ちもわからないではないわ。


お呼ばれ

あら、女王陛下が? ライザ様…も?
あぁ、そういえばアフリカあたりから
ずっとついてきているような気はするわね。
そっか。
一応、お仕事をひとつ終わらせてきたんだもんね。
とりあえず報告に行かなきゃ。


おめかし

王宮に赴くとなれば、やっぱ正装くらいはしないとね♪
このドレスを貸金庫に預ける2万ドゥカートだって、
今日のわたしには惜しくないわ。

では、王宮へ~。


勢揃い

宝石を待ちわびるグレシャム財務官の前に集まる面々。
…あれ、なんかひとり足らないような気がするけど、
ま、いっか。

そして現れるエリザベス女王陛下。
陛下の最初のお言葉は、自称大海賊さんへのきつーいお言葉。


ガツン

そりゃそうよね。
今までさんざんイングランドの船を沈めてきたんだもの。
海賊は打ち首と相場が決まってる。
ま、この大海賊さんも、死ぬ前に女王陛下にお会いすることができて、
いい冥土の土産話ができたんじゃない?

ほら、陛下が剣を手にとって――抜いたわ。
おぉぉ、陛下自ら処刑なさるおつもりなのですか~。
うぅーん、
人が死ぬ姿を見るのは、あまり気持ちのいいものじゃないけど、
ここはまぁ、陛下が直に海賊を裁くところを
目に焼き付けておかなきゃいけないかもね。

大海賊マクレガー、さようなら。
あなたのことは大嫌いだったわ。


刃一閃…?

細身の剣の切っ先が、マクレガーの首筋に…あれ?
肩のところで止まったわ。
あれじゃまるで…。

「おまえに『ナイト』の称号を授けよう!」

… … … o(゜◇゜o)ほぇ?

「よくぞ我がイングランドに莫大な富をもたらしてくれた」
「その手柄 称えられるべきであろう?」

えぇぇぇぇぇぇぇっ (゚∇゚;)

なっ、なんですかその展開はっ!?


セレブ

え? うそ そんな まさか ねぇ…?
いままでさんざんライザ様の手足(ときには財布)となって
働いてきたわたしを差し置いて、海賊が貴族に…?
それはちょっとあんまりってもんじゃないですかぁ?
それじゃ民衆は納得しませんよ。

「ライザよ そなたの働き素晴らしい…わ」
…わ?
「女の身でありながら… 怖くはないのか?」

なんかもう違う話してるし…。
あのぉ…、わたしも一応…。


船酔いしません

ちょっとはわたしの話も聞いてください… (ノ_<。)
それにがんばってるのは、ライザ様の周囲の人間ですよー。

「それに… ここにいるナナリー・ナナスタシアが支えてくれていますから」

あ、なんか話がこっち来た。
はいはーい、がんばってまーす。貢献してまーす。
ですから、是非ともわたしも貴族にしてくださーい。


オホホホホ

そ、それだけ…? _| ̄|○il||li
あは、あはははははは。
もう乾いた笑いしか出てこないわ…。
エグモント様とは引き裂かれるは、貴族にはなれないは…。
ホント、わたし何やってるんだろ。


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


なんのご褒美ももらえず、とぼとぼと王宮を後にするわたし。
ちょうど門を出たあたりで、
ライザ様が今頃になって、やっとあのことに気づいたのよね。


存在すら

今の今まで忘れてたんかいっ ヾ(°∇°*)
まったくこの子は、ホントにもぅ…。
あれ? じゃないっつーの。
新しい男ができ、なおかつ出世街道に乗ったら、
前の男はホントにどうでもいいみたいね。

ゴードンが言うには、フレデリクの船は
ロンドンに入港する直前で姿が見えなくったみたい。
…いや、その時点で気づこうよ。
大切なお友達なんでしょ?


遅れた男

さっき、ねぇ。
ドーバー海峡は幼い頃から慣れてるんじゃなかったっけ?
いつの間に姿を消すなんて、
いったいどこで何を企んでいるんだか。
ホント、あなたほど油断できないって思わせる男、
他に知らないわ。


はぁ… ( ̄o ̄;)
最近、この人たちに付き合ってると、ホント疲れるわ。


爽やかな男

実はあんたってイイヤツなんじゃないかって思い始めてきたわ
…まぁ、そうであったとしても、
できれば金輪際関わるのは勘弁して欲しいんだけど。

投稿者 ナナリー・ナナスタシア : 2005年08月15日 18:26

コメント

いずれ、あの黒い粒は火薬だということがおわかりになる日が来るでしょう……(つД`)

投稿者 リンク : 2005年08月15日 18:39

おぉー、ゴードン復活!ちょっと嬉しい^^

あ、そんなことより、ヨーロッパ帰還お疲れ様でした。
しかも、コショウも燃えずに済んだようで、これも日頃のおこないですかね。
ナイトは・・・・、まぁ、このままの活躍が続けば、きっと称号を授与されますよ(^^ゞ

投稿者 カイスト : 2005年08月16日 11:10

コショウ、もえますた・・・_| ̄|○
一度の火災で1/5ほど焼失するみたいでありますな~
日ごろの行いでは、絶対に誰かさんよりいい子にしていたはずなのに~
神様は見ていてくれなかったようで・・・

ま、もともと戦闘艦だし大して量は積み込めなかったから
それほど損失額は大きくならないワケではあるけど・・・
だからこそ無事に持って帰って、少しでも利益増やしたかったな~

さてさて、イベントのほうもなにやら大きく動き出した様子・・
時代のうねりは、否応なく一航海者で居続ける事を許してはくれない。
それにつけてもライザ一派にはあまり面倒をかけてくれるなと、
ひそかに祈る吉宗であった・・・・

投稿者 相棒 : 2005年08月16日 14:05

>リンクさん
そうならないように、できるだけたくさんの種類の魚を釣り上げたいと思いますです。はい。

>カイストさん
今になってみると最初の頃のゴードンは、
まだまだお茶目だったと思ってしまうわね。
ホント、今のライザ様の暴走に比べれば…。

>相棒
いい子にしてるだけじゃダメなのよ。
やっぱ大切なのはアピールアピール♪ ☆~(ゝ。∂)

投稿者 ナナリー : 2005年08月16日 17:54