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2005年10月04日

そう、ここはあらゆる人にとっての楽園 第二夜

そういえばさ、
わたしたちって何か大事な用があって
このカリブまで来たんじゃなかったっけ?

… … …

はっ Σ(゜◇゜;)!!

そーじゃんっ。
確か女王陛下から命令を受けて、
海賊の真似事をしに来たんじゃんっ。
カリブのあまりののどかさで、
そんな血生臭い仕事はすっかり忘れてたわ。

気が進まないけど、しょーがないわね。
ターゲットは確か、武器を満載した輸送船だったわよね。
よし、探しに行きましょう。


って、サンファンの目の前にいるじゃん…。
なんで入ってくるときに気づかなかったかなぁ。
ま、いいわ。
あなたたちに恨みはないけど、
そのままヨーロッパまで行かせるわけにはいかないのよ。
命令を受けてからまるまる一月ほったらかしだったけど、
とりあえず足止めさせてもらうわ。
悪く思わないでね。

「かかってきなさい」(ライザ)

あのー、ライザさん?
この場合、かかっていっているのはわたしたちの方じゃないかしら。
あなた、それじゃまるで、自分からガンたれといて
「なに見とんじゃワレ!」
って難癖つけてくる田舎の不良と変わらないわよ…。

「私たちを見くびると 痛い目にあうわよ!」

もぉいいです。
好きにしてください…。

ほぉんと、この辺はさすがに元海賊って感じね。
自分から襲いかかるとなったら、威勢のいいこと。
それとも、何かの八つ当たりかしら。
言ってること滅茶苦茶だし。

それにしても、さすがに武器を満載した輸送船団なだけあって、
厳しい戦いになってるわね。
ほんと、頑丈だし。
ライザさんはともかく、
相棒とウィルさんがいなかったら、
途方に暮れてたと思うわ、わたし。
「ナナリー・ナナスタシア紋章」があったら、
是非とも差し上げたいものだわ。(笑
いや、いらないだろうとは思うんだけど。

さて、と。
任務も遂行したことだし、
とりあえずサンファンに戻りましょうか。


暴走軍艦女…

ごーどーぉん、
わたしたち、バカンスしてくるからぁ~。
後は頼んだわよ~。
その暴走軍艦女をちゃぁんと連れて帰ってねぇ~。 ( ⌒∇⌒)ノシ


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


さて、やることもきっちりこなしたわたしたち一行は、
サンファンで軽く補給した後、
次なる町に向かったのでした。


ザ・リゾート

これぞリゾートっていう感じの名前よね。
サントドミンゴ。
いや、ここが有名リゾート地だから、そう思うのかな。

ま、いいや。
とにかく、名前だけで気持ちよくなれそうなこの街には、
ウィルさんオススメの可愛い娘さんが、
酒場にいるのよ。


カリブの至宝

長旅の疲れも吹っ飛びそうなカリブの天使、ワイラちゃん。
この娘のためだけに、
大西洋を渡ってくる男がいてもおかしくないわね。

さて、と。
それじゃあ次なる楽園に行ってみるとしましょう。


青山

やっと来たわ~っ。
ここに、ここに来たかったのよっ。
今まで言ってなかったけど。

このジャマイカは、
言うまでもなくコーヒー豆の産地として有名。
コーヒー好きのナナリーとしては、
やっぱここに来てコーヒーを飲んでおかないとねっ。
だってここには、あの

ブルーマウンテン

があるんですものっ。
くぅ~っ。
ブルマンよ、ブルマン。
コーヒー豆ってけっこう種類があって、
もちろん味もそれぞれ違うのよ。
ちなみに、わたしはちょっと酸味の強い系のコーヒーが好き。
でもね、やっぱブルーマウンテンは格別なのよ。
当然値段も格別だから、
純粋なブルーマウンテンは滅多に買えないけど…。

あっ、そーだ。
こないだ請けたドラゴン探しのお仕事。
確かこの街で続報が聞けるはずよね。
酒場さかばっと。


ボイナ?

えぇっと…。
何を言っているのか、いまひとつよくわからないわ。
うまく話が伝わってないみたい。
まず、ボイナってなに?
ナボナの親戚みたいなもの?

――なるほど。
ボイナっていうのは、ジャマイカに伝わる伝説の蛇なのね。
雨の神様? ふむふむ。
で、ここいらにいるのは緑色だから、ボイナじゃないってこと。
それにしても、
ドラゴンの子供がそこいらにいるっていうのは…。
カリブって結構、恐ろしいところなのね。


寄ってみた

サントドミンゴに戻る前に、
ちょっと寄ってみた。

それだけ。
ただそれだけ。


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


目的の生き物は、
どうやらサントドミンゴの外にいるみたい。
というわけで、鬱蒼としげるジャングルに
われわれ探検隊は足を踏み入れたのだ。


ジャングル

木がいっぱいだわ。
ヨーロッパとは、またずいぶんと趣が異なるわね。
見るからに蒸し暑そうだし。
それにしてもわたしったら、
ジャングルをなめきった格好してるね。(笑


とんがってます

目標地点のとんがり岩。
どうやら例の怪獣は、このあたりに生息してるみたい。
刺激しないように、慎重に調査しましょ。

…い、いた。
おぉぉ~、
なんて薄気味悪い、その姿。
しかも、大きい。
頭からしっぽまでの長さは、
わたしの身長と同じくらいあるんじゃないかしら。
あんなのに襲いかかられたら、
わたしなんて一瞬で食べられちゃうわね。

それでは、ごらんいただこう…。


グリーングリーン

緑じゃないじゃんっ ヾ(°∇°*)

はっ

しぃぃぃぃっ (>ψ< ;)

… … … ふぅ。
どうやら気づかれなかったみたいね。
でも、あの姿…。
むしろ伝説のボイナなんじゃないかしら。
こっちなら、あぁグリーンだなって感じだけど。

それにしても、見れば見るほど恐ろしい姿だわ。
こんなところにいつまでもいたら、
いつか気づかれてしまう…。

ねぇ、帰ろ?
帰ろうよぉ…。

投稿者 ナナリー・ナナスタシア : 14:51 | コメント (3)