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2005年07月25日
意外な場所で意外な人から意外な報せ
「ナナリー・ナナスタシアさん!」
わっ、びっくりしたっ。 (@o@;)
なぁんだ、出航所役人さんじゃないの。
ザンジバルの港に着いて船を降りるなり、
大声で呼びかけないでよ。もぅ。
心臓が喉から飛び出して、積み荷にまぎれるかと思ったわ。
で、そんなに興奮してどうしたのいったい。
そんなにわたしに会いたかったってわけじゃないでしょう?
紳士は待っている |
あらぁ、やっと来たのね。
こっちは待ちくたびれて、ペルシア湾の奥まで行っちゃったわ。
で、いったいどんな紳士さん?
なんか、紳士って言葉、
無条件に物腰の柔らかい二枚目をイメージしちゃうのよね。
悪い癖だわ。
さて、そのお方はどこでわたしを待っているのかしら?
酒場…は無いんだっけ。
休憩所にはちょっといるように見えないわね。
仕方ない。
町中を探すとしますか。
ザ・ジェントルマン |
…えぇっとぉ。
なんかちんちくりんなのが広場で
イベントマークてかてかさせてるんだけれど…。
紳士って、ひょっとして… あれ…?
これ |
「ナナリー・ナナスタシア!」
わわわわわわっ。
ちょ、ちょっとっ。
そのキュートなフェイスで詰め寄ってこないでっ。
近いっ 近いってばっ。
「マクレガーはどうした? 財宝は?」
しらっ 知らないわよぅっ。
ライザさんと一緒に、インドの方に駆け落ちしちゃったわ。
ハイ、置き手紙!
これ読めば、少しはなに考えてるかわかるんじゃないの?
だいたいなんなの。
誰も彼も財宝財宝って!
お金がないの |
ハハ! じゃないわよ。
国の貧乏は国民の貧乏とでも言いたいの?
あなたたち必死すぎ! まったくもぅ…。
「ナナリー・ナナスタシア!」
だぁから、近いっつぅの! (;-_-)=○()°e°)
「このままカリカットへ向かい、一刻も早く財宝を持ち帰っ──」
イヤ! (きっぱり)
… … …
どうかひとつ |
イ ヤ !
船の倉庫もいっぱいになっちゃったし、
そんな財宝なんて載せるスペースは、もうこれっぽっちも無いの。
第一、今回はペルシア湾の奥をみたら、
そのままロンドンに帰る予定だったんだから。
ライザさんだって、
大海賊マクレガーがついてるんだから心配ないでしょ。
そーんなにお宝が大事なら、ご自分でどうぞ。
だいたいねぇ、
もう何ヶ月あの方にお会いしてないと思ってるのよ。
イヤな予感 |
な、なによ。
急に声のトーンを落としちゃって。
まるで誰かが死んだとでもいいそうな雰囲気じゃない。
ザ・外圧 |
はあぁぁぁぁあっ!?
海の旅団と契約解消!?
まだなぁんにもしてないのに?
ちょっ、あんたそのフェイスで冗談はやめてよね。
思わず笑いが止まらなくなっちゃうじゃないのよ。
だいたい、彼らを仲間にするために、
わたしたちがどれだけ苦労したと…。
「相手は大国。今ここで事を構えるのは得策ではない」
知ったこっちゃないわよ。
あぁ… なんかストーリーが『サラディナーサ』とかぶるわ…。
うぬぬぬぬ…。
許すまじフェリペ2世。
わたしとあの方の仲を引き裂こうとするなんてぇぇ。
外圧に負ける方も負ける方だわ。
それじゃなんのためにフロンテーラ…じゃなくって海の旅団と
手を組んだんだかわかんないじゃない。
「そして海の旅団を養うだけの金もないのぢゃ」(意訳)
あぁそう…。
それで海賊の財宝をアテにしてるってワケね。
まったく、情けない話だわ…。
あぁ…
どうして世界の海を吹く風は、
わたしに不幸ばかりを運んでくるのかしら…。
やる気ダウン |
~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~
「やっと見つけたぜ ナナリー・ナナスタシア!」
なんだか、今日はやたらと名前を呼ばれる日ねぇ。
しかもこんな遠い町で。
──あら、フレデリクさんじゃない。
ごきげんよう。
今までどうしてたの?
残念 |
うん、知ってる。
まったく、わたしたちの苦労はなんだったのかしらね。
あなたからも文句のひとつくらい、言っておいた方がいいわよ。
思えば、海の旅団には迷惑ばかりかけているような気がするわ。
主にライザさんが。
はぁ~あ、
こんなことじゃ、わたしまで嫌われちゃうじゃない。
冗談じゃないわ。
収拾? |
どこへ行くつもりって、ロンドンに帰るつもりなんだけど?
事態の収拾って言ったってね、
イスパニアとイングランドの外交上の話でしょ?
一介の会計士がどうこうできる問題じゃないわ。
全財産だって、残り30万くらいしかないのよ。
わたしにできることといったら… そうねぇ。
エグモント様と密会して、説得することくらいかしら…。
そのまま逆に説得されて、
ネーデルランドに亡命しちゃうかも知れないけどね。
…まぁ、名声足らないから、亡命したくてもできないんだけどさ。
あぁ、そうそう。
愛しのライザさんなら、
沈めるはずだったマクレガーと一緒にインドまで行ってるわよ。
ガンバレ旦那 |
今までさんざん人を頼っておいて、
おいしいところは独り占めなんだから…。
まったく、いい性格してるわよね。
あなたも気をつけないとマクレガーに取られちゃうよ。
彼女、どうもああいった粗野な感じの男性がタイプみたいだから。
「…はは 豪勢な話だな よし 決めた」
お、旦那ぁ、いよいよ攻勢に打って出ますか?
そうよねぇ。
意中の、しかも両想い確定の女(ひと)に
フラフラされちゃ、たまんないわよね。
ガンバレ、旦那。
わたしは旦那を応援するよ。
「俺もついてくぜ!」
だぁから、
わたしはこれから帰るんだってば!
投稿者 ナナリー・ナナスタシア : 2005年07月25日 13:17
コメント
さらでぃなーさ! ∑( ̄□ ̄;)
昔、某少女漫画で夢中になりました。懐かしい、もう一度読みたいワ!
がんばれナナ嬢、イングランドを(ちょっとだけ)救うんだ!
投稿者 ちゃあ : 2005年07月25日 13:31
イングランドのイベントって展開早い&忙しいなー。
こりゃ、ヨーロッパでナナリーさんの顔を見るのは先の話になりそうだ。
がんばってきてくださいねーヾ(´ー`)ノ
投稿者 カイスト : 2005年07月25日 14:35
サラディナーサ、別の大航海blogでもおすすめされてましたねー
漫画喫茶でもいって読んでこようかなぁ(´▽`*)
投稿者 ちな : 2005年07月25日 14:45
>マダム&ちなさん
サラディナーサは、大航海時代のプレオープンが始まった頃に文庫版をせっせと揃えました。 (笑
今読んでも、すごくパワーを感じる漫画ですね。
>カイストさん
実はすでにロンドンに帰ってきてしまっていたりします。 (笑
投稿者 ナナリー : 2005年07月26日 23:04
遠征お疲れ様です。
トマスのおじさまったら全く人の都合を
無視してお話されるから困りますねぇ。
ゆっくりヨーロッパで過ごして、
インド遠征への鋭気を養ってくださいませ。
投稿者 林堂はるひ : 2005年07月27日 00:32
へー 少女漫画で海洋モノか~ めずらしいとりあわせだね
面白そう、読んでみたいなあ
サラディンの剣とは何のかかわりもないのかしらん(*´▽`)?
投稿者 相棒 : 2005年07月27日 12:19
>はるひさん
ゆっくりしたいのはやまやまなのですが、
帰ったら飯を作ってくれと相棒に言われております。
久々の大量調理です。
さて、なにが作れるかな。
>相棒
サラディンの剣ってのがどういうのか知らないけど、
サラディナーサは剣がどうこうって話じゃないし、
歴史的背景をもとにしたフィクションだから、
たぶん関係ないと思う。
投稿者 ナナリー : 2005年07月27日 13:46