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2005年07月06日

ナナリーがぁ ナイルの奥地でぇ ラムセス2世にぃ 出会ったぁ

その日、わたしの前にヒーローが現れました。
その名はフォクトさん。
以前、「わたしをナイルに釣れてって~」とお願いしていたんだけど、
どうやらその日がやっときたようです。


英雄の肖像

彼がどれくらいヒーローなのか、
教えて差し上げましょう。

じゃんっ。


そこはイスタンブール

ラムセス2世が造ったといわれる神殿。
まぁ、確かにたくさんあるらしいんだけど、
ここやってわざわざ出てくるのはアレしかない。

そう。

アブ・シンベル神殿っ。

わたしはアブシンベルって続けて書く派。、
でもこの世界では途中で切って表記するのね。

いや~、
まだピラミッドすらこの目で見てないんだけど、
いきなりアブ・シンベルですよ、旦那。
星の数もひぃふぅみぃ… なんと7つもある。
いやぁ、ほんと、いくら感謝しても足りないわねぇ。

この借りはいつか必ず、
見えない形で気づかれないように返したいと思います。
ぺこり o(_ _)o

それにしても、
このお仕事ってイスタンブールで請けるのよね。
てっきりアレクサンドリアとかで貰えるのかと思ってたわ。
ってことは、ピラミッドもやっぱ別のどこかなの?


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


依頼を受けるのがイスタンブールだったり、
途中でヴェネツィアまで行かなきゃいけなかったり、
最終目的地がナイル川の最上流だったり、
さっすがに☆7つともなると、
お仕事をこなすのも一苦労ね。

まぁ、この先の楽しみを考えると、
そんな苦労もへっちゃらなんだけどね~。 (o⌒∇⌒o)

そしてやってきました。
ナイル川最上流の上陸地点の、さらにその奥。
船をおりて歩いていくと、やがて目の前に広がるナイルの大河。
そこからちょっと視線を右にずらせば――


砂の嵐に守られた

見えるのよそこにっ!
この距離でもあの存在感っ。
あれを造った人がどれだけ偉大だったか、
ここからでもわかるわね。


大神殿に住んでいる

この距離でも、
はっきりと4体のラムセス2世の像が確認できるわ。
間違いない。あれこそまさに、アブ・シンベル大神殿っ!


超大物ファラオ

うぅ~ん、ドキドキしてきたぁ~。
早くっ、早くその足下へ~っ。
なんか強そうな敵がうろうろしてるけど、
そんなのは目に入らないわ。
だって、もうここまで来ちゃったら、
見上げることしかできないじゃないっ。


ばばーん

見てよこの迫力っ。


ずばばばーん

これがゲームの画面だなんて、信じられる!?


じゃら~ららら~

恐ろしささえ感じてしまうわね…。
ちっぽけな人間の、とてもとても大きな仕事。
うーん… 感動…。
ここまで来てよかったわ。ほんとに。

あ、そだ。
忘れないうちにやっとかなきゃね。


はっけーん

なにげに写真だわ…。
写真…よね。
なんかもぉ、これだけのものを見せられると、
リアルとヴァーチャルの区別が…。

んで、こうして大神殿を眺めてるところから、
右にくるっと視線を動かしてみると、


でっかいプレゼント

そこには
ラムセス2世が王妃ネフェルタリのために造った、
アブ・シンベル小神殿(またの名をネフェルタリ神殿)があったりして。
まぁ、小神殿っていっても、これはこれで大きいんだけど…。
この位置関係、現実とほぼ同じ
ほんと、やるもんだわ。

愛と美の女神ハトホルを讃えた神殿だから、
ハトホル神殿って呼ばれることもあるみたいだけど、
それってちゃんと別にあるのよね。
それにしても、奥さんに対する溺愛っぷりがうかがい知れるわ。

ちなみに大神殿の4体の像は、すべてラムセス2世。
小神殿の方は2体のネフェルタリ像を、それぞれ2体ずつ、
計4体のラムセス2世像が挟んでいるという構図になってるの。

なんていうか、ものすっごい自己主張よね…。
とてつもないスケールで、
「こいつはオレのもんだぁぁっ」って言ってるみたい。

アブ・シンベル神殿の実際の姿を見るなら、
こちらのサイトがおすすめ。


~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~


さて、と。
外はたっぷり堪能したし、
こんどは中に入ってみましょう。


壁一面

おぉぉぉ…。
壁画だぁ…。ヒエログリフだぁ…。

残念ながら部屋はひとつしかないんだけど、
それでも充分エジプトな雰囲気を醸し出してるわね。


絵? 文字?

ねぇ、見て見て。
なんて書いてあるのか、さっぱりわからないわ。(笑
ロゼッタストーンが発見されるのが、18世紀になってからだから、
15~6世紀を生きるわたしたちには、とんと見当がつかないのよね。
…残念だわ。


気になる絵

うーん…。
この壁画はどういう絵なんだろう…。
壁画の見分けなんてつかないしなぁ。
左から2番目と3番目がオシリス神なのはわかるんだけどぉ…。
いちばん右はラムセス2世かなぁ。

んー。
まぁ、いいやぁ。

とりあえず、外に出て記念写真を撮りましょう。


神殿前にて

3人そろって、かんぱーい。
さぁ、次はピラミッドを見に行かなきゃねっ。

投稿者 ナナリー・ナナスタシア : 2005年07月06日 18:50

コメント

大航海ウルルン冒険記?w

投稿者 天来宗司 : 2005年07月06日 20:16

ただただ感嘆。
すごいなぁ。

見たい!見たよぉー!!って、わての場合またまたフォクトさんを振り回すことになるので、ぐっと我慢。
日記のSS、もとい写真で堪能させていただきます。

ところでロゼッタストーンの発見は18世紀だったような。
ギリシャ文字がヒエログリフとデモティクの対訳文だったらしいですが、一体誰がそんなもの作ったんでしょう?

ほんとエジプトって謎の宝庫ですよね。
飽きない土地です。

投稿者 カイスト : 2005年07月06日 21:04

エジプトいいですね
ほんとに回っていて飽きないところです
まだ上流までは行った事無いのですが、楽しみが広がります
そしてリンクありがとうございます
今後ともよろしくお願いします

投稿者 ウメシュ : 2005年07月06日 22:25

おぉ、ぎりぎり18世紀だった。 (笑
というわけで、速やかに修正…。

投稿者 ナナリー : 2005年07月06日 23:32

あー、いいのねぇ。あれから見に行ったのねぇ。
本職冒険者なのに海事上げだから、このところさっぱりご無沙汰よ。
ああ、誰かいい男が連れてってくれないかしら。
おかげでBlogもすすみゃしないわ……
(ヌの字が取り憑いています)

投稿者 リンク : 2005年07月07日 00:40

うーん すごいね、古代の人って
重機も何もないのに、こんな大きな建造物をつくってさ~
どれだけの時間と労力を必要としたのだろう?
3千年以上もの時を越えて現存する歴史の遺産。
そして、今なお完全に解明されてもいない
古代エジプトにまつわる謎、うーん、ロマンだねぇ~
急に冒険映画が見たくなってきたなぁ・・・ 

投稿者 相棒 : 2005年07月07日 12:50

こんにちは、ヒーローですw

うーん、圧倒的な存在感でしたね。
感動><

昨日さらに神殿の石像の調査依頼がでたのでもう一度いって堪能してきました^^

古代の人もスゴいけど、これを分割して移築した現代の職人も負けちゃいないですよね。

>この借りはいつか必ず、
>見えない形で気づかれないように返したいと思います。

いつも航海記を楽しく読ませて頂いているので、それで充分です。

あっぷるトラベルでは、今後も遺跡・おみやげ品ツアーを不定期に
開催する予定です。皆様の参加をお待ちしております。

投稿者 フォクト : 2005年07月07日 13:32

タイトルの字面だけで下條アトムの声が聞こえてきそうです・・・
ぶっちゃけトリビア見た後で作りましたね?(笑)
この間バッタリ会った後でこれに行ってたんですねぇ~
冒険上げたいです・・・捏造しない人と・・・(笑)

投稿者 ファビアン : 2005年07月07日 16:04

いいな~。
実はわたくし、呪いが怖くてピラミッドには近寄れません。
えぇ、ビビリですとも。
中まで入っちゃうなんてとてもとても・・・。
最近ロンドンの活気が無いのは東地中海のせいかなぁと思ったりしてます。
と、言いつつ塊をゴロゴロしてるウィルロードでした。

投稿者 ウィルロード : 2005年07月07日 17:15

>フォクトさん
 >神殿の石像の調査依頼がでた
あんですとー!?
そ、そんな続きがあったのかぁ…。

>ファビアンさん
トリビアとかぶったのは偶然なんです~。
メガロドンの話題を用意してたら"ふしぎ発見"に
先を越されそうになったのも、
東武ワールドスクウェアの名前を出したら
"週刊アスキー"で紹介されてたのも、
ぜんぶぜーんぶ偶然なんです~。
信じてくださ~い。

>ウィルさん
呪いぃ~?
そんなものは回覧板よろしく相棒に回してるから大丈夫よ。
あぁでも、最近航海してると、
壊血病になることが増えたような…。
い、いや、偶然だわ。

投稿者 ナナリー : 2005年07月08日 16:08