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2005年07月04日
地中海のいちばん東で
ナナリーを陰で操っている人間は、
何を隠そうエジプト文明が大好きです。
どのくらいエジプトが好きかと申しますと、
… … …
まぁ、そのくらい大好きなわけです。
まだ実際に行ったことは無いんですけど、
死ぬまでに1度くらいは行っておきたいと思ってます。
死ぬまでに見ておきたい建築物ランキング~
1.ピラミッド、アブシンベル神殿
2.サグラダ・ファミリア
3.ノイシュバンシュタイン城
なんかミーハー丸出しね。(笑
でもね、なんか西洋建築って好きなのよ。
西洋のお城とか、遺跡とか。
ぜんぜん建築わかんないんだけどね。
美術品とか絵画はたまーに日本に来たりするけど、
さすがに上にあげた建築物は、
現地か東武ワールドスクウェア(笑)に行かないと見られないからね。
~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~
というわけで、楽しみなエジプトに向かう前に、
アテネでお仕事を探すのです。
![]() 世界の王 |
仲:スルタンってわかるよな。
ナ:いや、ぜんぜん。
知ってること前提で、話を進めないで欲しいものだわ。
イスラムの王?
んー、インドで言うところのマハラジャみたいなもの?
ゴメン。
イスラムで王っていう概念が、
わたしの中からすっぽりと抜けちゃってるわ。
イスラムっていうと、どうしても議長とか大統領とか…。
よし、じゃあそのスルタンってのを調べてみましょうか。
まずはベイルートに行けばいいのね。
にしても、アレよね。
最近、"たん"が語尾につくと、
なんでもかわいい名前に見えちゃって困るわ。
いったいどのあたりが発祥なのかしらね。
スルたん…
うーん
一気に可愛らしさが150%くらいアップしたわ。(笑
よし、わたしの中では可愛い王様に決定。
これなら未来のいさかいも円満解決ね!
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と、くだらないことを考えてるうちにベイルートに到着。
さっそく休憩所でスルたんについて聞いてみましょう。
![]() 偉いんです |
…カリフ?
カリフって、なに…?
困ったときは、文献をあさってみましょう。
カリフかりふ…と。
あった。
えーと、
預言者ムハンマド亡き後の、イスラムの最高権力者、と。
ふむふむ、なるほどね。
カトリックにおける、ローマ法王みたいなものか。
キリスト教に例えると怒られそうだけど…。
なんにでも"いちばん偉い人"ってのはいるものなのねぇ。
で、それに認められた権力者がスルタンなわけね。
よし、わかったわ。ありがと。
それじゃ地元の方ってのに、もっと詳しい話を聞いてくるわ。
…ところで、地元の方って具体的には誰?
![]() わたしです |
あぁ、町役人さんかぁ。
確かにこれ以上ないくらい、地元の人だわ。
でもまぁ、僧侶が政治に口出しして、やがて権力を得る――
どこの世界もそんなもんなのねぇ。
やっぱ宗教が世界を動かしてるんだなぁと感じるわね。
よし、じゃあモスクに行って、
その遺品とやらをいただいてきちゃいましょう。
何が出るかな?
![]() 権威の服 |
おぉ、やった。
服よ、服だわ。
久しぶりの新作衣装よ。
いやぁ、ここのところ、新しい服に出会う機会がなかったからなぁ。
さーて、さっそく袖を通してみましょう~。
着っ替え~♪ 着っ替え~♪
って、…あれ?
おかしいな…。
きっ、着られない…。
ち、違うわよ! わたしのサイズのせいじゃ…っ。
えー どぉしてー o(;△;)o
わたしがイスラム教徒じゃないから~?
それとも権威者じゃないから~?
教えてプリーズ。
… … … ちぇ。
いーわよいーわよ。
どうせ着心地の悪い服に決まってるわ。
さぁ、さっさとエジプトに行くわよ、相棒。
もうこんなところに用はないわ。
…はぁ ( -。-)
投稿者 ナナリー・ナナスタシア : 17:28 | コメント (3)
この夏、もっともアツい海
世界がポーカーに熱狂しているそのころ、
わたしは東地中海を目指していた。
東地中海交通安全週間――
そう。
東地中海全域は、この夏もっとも安全な海になった。
たった2週間だけだけど。
しかし、このチャンスを逃す手はない。
クライアントから東地中海を調査する依頼を請けたわたしたちは、
この安全な期間ならばスムーズに仕事をこなすことが
できるだろうという予測をたてた。
![]() 依頼 |
最初の依頼の内容は、
イタリア半島の街に眠っているという、数々の名画を探し出すこと。
特に狙ってるのは、宗教画。
宗教画っていうのは、だいたい教会にあるって相場が決まってるから、
そこからあたっていきましょう。
![]() 隠密 |
こちらナナリー。
教会への潜入に成功した。
周囲の人間には気づかれていない様子。
これより調査を開始する。
と、ヘビさんごっこなどしながら、教会内を綿密に調査。
まぁ、綿密っていっても、
やることといえば地図をポチっと押してみることくらい。
地図を押せば、たちまちお宝の有りかがわかるって寸法。
ほんと、世の中便利になったよね。
![]() 調査 |
ふむふむ。
この壁際にお宝が眠ってるってわけね。
よし、では早速このダウジングロッドで~。
![]() 発見 |
おぉー。
これはフラ・フィリッポ・リッピの "聖母戴冠"!
華やかで綺麗な絵よねぇ。
昇天した聖母マリアが天の女王として戴冠を受けるっていう絵で、
他にもいろいろな人がこのテーマを描いているみたいね。
と、なんか他にも何かありそうな気がするわ。
ちょうどさっき隠れてた祭壇の裏あたりに…
![]() 発見2 |
あった。
シモーネ・マルティーニの "受胎告知" だわ。
このテーマも多くの画家によって描かれてるわね。
まぁ、カトリックの宗教画のお約束だからってのもあるけど。
あのダ・ヴィンチ先生や、ラファエロの描いたのが有名ね。
さぁ、宗教画を求める旅はさらに続くわ。
次に発見したのはコレよ。
![]() 発見3 |
フラ・アンジェリコっていうのは"天使のような画僧"っていう意味なんだって。
はぁ… 天使のような、かぁ…。
いいわねぇ。
わたしも"天使のような"なんて呼ばれ方をしてみたいものだわ。
油断してると姐御とか姐さんなんて呼ばれるんだもの…。
ホント、失礼しちゃうわ。
と、それは置いといて。
この絵の色遣い、好きだなぁ。
薄い感じの青と、ピンクとオレンジ。
わたしの趣味にピッタリマッチしてるって感じね。
~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~∽.*.†.*.∽~
さて、イタリア周辺の宗教画を堪能したら、
こんどはギリシャ圏に移って石像や青銅像の調査よ。
このあたりでは特に依頼を請けるわけでもなく、
地図をもとに発掘調査をしてるだけだから、
いまひとつ作業が地味になるわね。
冒険者は書くことがいっぱいあるかと思ってたけど、
意外とそうでもないことを実感。
やっぱわたしには商人生活がお似合いってことかしら。
なんてことを思いながら地面にツルハシを突き立てていたら、
こんなものを掘りおこしました。
![]() 発掘 |
ギリシャ神話の、炎と鍛冶の神・ヘパイストスの像。
…だと思う。
だって、ギリシャ関係の像って、
どうやって見分ければいいのかわかんないのよね。(笑
ギリシャ神話では、ゼウスとヘラの間に産まれた
ヘパイストスは奇形児だったとあるんだけど。
この像を見ると… どうかしらねぇ。
よくわからないわ。
ちなみに、鍛冶は"たんや"と読むのが本来の読み方。
"かじ"って読み方は金打ち(かぬち)から来てるんですって。
って、そんなことはどうでもいいわね。(笑
この辺りで見つけた、調べ甲斐のある発見物はこんなもんかなぁ。
あと掘り出したものといえば、
![]() 大理石 |
![]() 石 |
![]() 青銅 |
と、こんな感じ。
大理石とかブロンズとか、いかにもギリシャって雰囲気よね。
いまひとつ由来がわからないのが残念だわ。
ブロンズの女性像っていわれたって、ねぇ…。
みたいな感じ。
さぁ、ギリシャ探索が終わったら、
次はいよいよお待ちかねのエジプトよ!
え? もっと東はどうしたって?
いーの!
わたしはエジプトに行きたいの!
でっかい三角が見たいの!